私たち日本人が英語を学ぶとき、「間違いやすいポイント」というものがいくつか存在します。エクスリンガルの講師ギャレスが日本滞在中に耳にした「英会話でのよくある間違い」とは一体何でしょうか?ぜひ皆さんもこれらのポイントを押さえて、さらに洗練された英語を話せるようにしていきましょう!
私は、約4カ月長久手市に滞在して、はなみずき通校でレッスンを行っていましたが、つい先日フランスへ帰ってきました。家族とともにフランスへ引っ越して以来、長い間会っていなかった生徒さんたちに会ってレッスンを行うことができ、とても素晴らしい時間を過ごしました。また長久手での様々な英会話レッスンを対面で受講してくださる(私にとっては)新しい生徒さんたちとの出会いや、彼らの助けになることも、とても楽しいものでした。私たちは、このような多くの素晴らしい語学学習者の方が集まるコミュニティに恵まれたことをとても光栄に思っています。生徒さん方は本当に努力家の方が多く、素晴らしい人たちばかりで、私たち語学教師の仕事をとても喜ばしいものにしてくれます。
私にとっては、通常より多くの幅広い方たちに英語を教える機会だったため、レッスン中の会話でいくつかの共通した間違いがあることに気付き、頻繁に指摘をすることがありました。今回の短いブログでは、そのいくつかのよくある間違いについて、なぜそんなにも頻繁に起こってしまうのか、またネイティブが使うような正しい英語表現について見ていこうと思います。
それぞれの間違いについて、同様の形式で紹介していきます。
よくある間違いについての説明の最後には、あなたの理解度をチェックし記憶を定着させるためのクイズをご用意しています。
Chatting about Eri's trip to America.
Carina | : | So Eri, you are going to America soon! What are your plans exactly? |
Eri | : | I’m flying to New York after two weeks. I’m staying there for 4 days then I’m going to Cincinnati to do a home stay for three months. |
Carina | : | Wow, sounds great! So what are you going to do in New York? |
Eri | : | Well first I’m going to……….. |
エリの発言の中で、「after」が使われています。なぜこれが正しくないのでしょうか。またこの場合の正しい英語表現は何でしょうか。もし分かったなら、お見事です。
下記が、正しい表現です。
Eri: I’m flying to New York after two weeks.
Eri: I’m flying to New York in two weeks.
なぜこれがよくある間違いなのでしょうか。私は、日本語では「2週間後に」という言葉があり、「後」は英語で「after」と訳されることが多いからだと思います。しかしこのように未来について話す場合は「after + {time}」ではなく「in + {time}」を使います。
以下のことを覚えておきましょう。
Talking about Hiroki's commute.
Brian | : | Tell me Hiroki, how do you commute to work? |
Hiroki | : | Always, I commute by car. |
Brian | : | I see. How long does it take from your house to work? |
Hiroki | : | It depends on the traffic, but about an hour. |
Brian | : | Wow, that’s quite a long commute! |
Hiroki | : | Yeah, it is but I'm used to it now. |
上の例文から分かるように、ヒロキは「always」という副詞を使って、常に車で通勤していると説明しています。彼は自分の言いたいことに対して正しい副詞を選んでいます。しかしその副詞は文中で正しい位置にあるでしょうか。
答えはノーです。話し言葉でも書き言葉でも、「always」を文頭に置く構造はかなり珍しいです。通常、この文は次のように構成されます。
Hiroki: Always, I commute by car.
Hiroki: I always commute by car.
副詞は、動詞が「to be」である場合を除いて、上記のように主語と動詞の間に置きます。「to be」の場合は動詞の後に置きます。
Hiroki: Always, he is late for meetings.
He is always late for meetings.
私は、このよくある間違いは、日本語では「いつも」で文章を始めるのが一般的なパターンであることから来ていると思います。そのため、生徒さんはそのパターンを英語に簡単に置き換えられると考えがちです。しかし、残念ながらそうではありません。
A conversation about French cuisine.
Gareth | : | So Hiroko you said you like French food. What French food do you like? |
Hiroko | : | Mmm let’s see. Especially, I like duck confit, it is delicious. I also like magret de canard very much. |
Gareth | : | I see, so you seem to like duck then. Do you like foie gras? |
Hiroko | : | Yes I do. But it is very rich, so I can only have a little at a time . |
Gareth | : | Yes right, it is pretty rich. It is also expensive. |
Hiroko | : | Yes it is. |
フランス料理に関するこの会話の中で、ヒロコは鴨のコンフィを「特に好きなもの」として述べています。ここでは何が問題なのでしょうか。
もう一度言いますが、ここでの間違いは使用された単語に関してではなく、単語の位置が間違っているのです。下記の訂正をご覧ください。
Hiroko: Mmm let’s see. Especially, I like duck confit, it is delicious.
Hiroko: Mmm let’s see. I especially like duck confit, it is delicious.
この「especially」という言葉を文頭に置いてしまう間違いも、おそらく日本語の文構造に起因していると思われます。日本語では「特に」を文頭に置くことが多いです。そのため、生徒さんたちは、英語でも同じことができると考えがちですが、そうではないのです。
Discussion about alcohol
Tomoko | : | Karissa I was wondering, do you drink alcohol? |
Karissa | : | Not often Tomoko, I only drink socially. |
Tomoko | : | I see, meaning you drink alcohol at parties or dinner, things like that? |
Karissa | : | Yes that’s right. How about you Tomoko? ………… |
トモコ の表現とカリサの表現の違いに気付きましたか?もし分かったなら、お見事です。
トモコは「drink alcohol」を使っているのに対して、カリサはただ「drink」という動詞を使っています。トモコの英語をよりネイティブのように聞こえるよう修正すると、下記のようになります。
Tomoko: Karissa I was wondering, do you drink alcohol?
Tomoko: Karissa I was wondering, do you drink?
I see, meaning you drink alcohol at parties or dinner, things like that?
I see, meaning you drink at parties or dinner, things like that?
英語で「Do you drink? 」と尋ねるときには、「alcohol」という単語が使われていなくても、特にアルコールについて尋ねていることになります。これは暗黙の了解です。何か特定の種類のお酒や飲み物について尋ねるときは、動詞「drink」の後に飲み物の種類を言う方が確実です。
Do you drink beer?
Do you drink a lot of water everyday?
Do you drink wine?
このよくある間違いは、文中で「お酒」という言葉を使うことから来ています。「お酒は飲みますか」は日本語ではごく普通の質問なので、それを直訳してしまうと、トモコのような少し違和感のある質問や文章になってしまいます。
Talking about Akira's car
Gareth | : | You said you have a BMW Akira. What color is it? |
Akira | : | It’s yellow color. |
Gareth | : | Oh that's nice and bright! |
Akira | : | Yes, I tend to like bright, happy colors. |
この会話では、アキラは非常によくある間違いをしてしまっています。彼は「yellow」の後に「color」を入れてしまいました。ネイティブ・スピーカーたちはこのような表現はしません。以下の訂正をご覧ください。
Akira: It’s yellow color.
Akira: It’s yellow.
日本語と違い、英語では、色を表す言葉を形容詞としてのみ使うことが多く、「color」という単語を含む類義語がなかったり、あるいは日本語の「黄色」や「茶色」のように「色」という単語が合わさった形容詞がなかったりします。従って、物の色を表現するときは、色の形容詞を単独で使うことができます。
5つのよくある間違いに基づいたクイズを7問ご用意しました。ぜひお楽しみください。ブログで取り上げた言葉について、ネイティブのような正しい使い方を覚える上で役立つことを願っています。
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もしあなたがまだエクスリンガルの語学学習コミュニティに参加されていないなら、ぜひエクスリンガルのレッスンで英語を学んでみませんか?幅広いコースをご用意しております。50分無料レベルチェック、50分無料体験レッスンをぜひ体験してみてくださいね。エクスリンガルの講師は教育経験豊かな語学学習者であり、教えることに対して情熱を持ち、皆様の語学学習の旅を全力でサポートさせていただきたいと思っています。