私たちエクスリンガルは「英検」を非常に有意義なテストだと考えています。英検では英語の4技能を測定でき、スピーキングやライティングというアウトプットも含んでいるからです。しかし英語を使ってより良い人間関係を築く上では、英検にはちょっとした落とし穴があります。英語のコミュニケーションスキルをつけたい!という方は、ぜひこのブログを読んでみてくださいね!
突然ですが、皆さんは「英検」を受験したことはありますか?
そして英検を受験をするときには、どのような学習をしていますか?
おそらくですが、英検を受験しようと思ったら、大抵の場合は書店へ行って、英検対策用のテキストを買い、その問題を解いたり、過去問を解いたりして勉強するのではないでしょうか?そして、受験する級に対応した単語帳を買い、単語を暗記したりすると思います。
もちろん、英検を受験する人が皆同じようにこれらの方法を行っているとは言えませんが、書店で多くの英検対策用のテキストが売られているのを見ると、それらを使って勉強することがある種の“王道”であるように思えます。
現在では様々な英検対策用テキストが販売されており、「英語の知識を得る」という意味では、テキストを使うことも確かにひとつの方法だと思います。
実際の英検では、英語の4技能が測られます。その4技能とは、「読む」(リーディング)、「書く」(ライティング)、「聞く」(リスニング)、「話す」(スピーキング)です。
合格するためには、これら4技能においてまんべんなく学習し、点数を取得することが必要です。
そしてスピーキングテストでは、試験官から絵と文章の書かれたカードを渡され、それに沿って質問に答えたり、自分の意見を述べることが求められます。
このスピーキングテストの対策として、こちらもやはり書店などで入手できるテキストを基に、どのような質問があるのか、また質問への答え方や、自分の意見を簡潔に伝える練習をする方が多いと思います。
あるいは、学校の先生や友人と一緒に模擬練習のような形で、スピーキングテスト対策を行う方もいらっしゃるかと思います。
英検では、2024年度より一部の級に要約問題が追加されました。ライティングでは、以前からも意見論述の問題があり、またスピーキングでは自分の意見を英語で簡潔に伝えることが求められます。
これらの問題では、論理的に考え、自分の言いたいことを英語で分かりやすく伝えるスキルが必要で、英検を通してそういったスキルが身につくことはとても良いと思います。
さらに、英検と同じく日本でよく知られる英語の試験としてTOEIC R&Lがありますが、こちらではスピーキングテストがない(2007年より「TOEIC S&W スピーキング・ライティング」もありますが、TOEIC R&Lの方がよく知られていると思います)ことを踏まえると、英語の4技能をまんべんなく測れるテストという点で、英検はとても意味のあるものだと思います。
一旦英検に合格すれば、その級に相応するレベルの英語力があるという証明になり、自信へつながりますよね。
しかしここで一度考えていただきたいことは、「英検のスピーキングテストに合格すること」と、「英語で円滑なコミュニケーションがとれること」は、必ずしも同じとはいえない、ということです。
どういうことかと申しますと、英検のスピーキングで問われることは、試験官からのいくつかの質問に英語で答え、そして(カード等に書かれた内容について)自分の意見を簡潔に述べることです。
しかし、実際の言語コミュニケーションでは、相手からの質問に答えるだけではなく、自分からも相手へ質問をしたり、相手の話に相槌を打ったり、また幅広く様々なことを伝える必要がありますよね。
会話はキャッチボールだとよく言いますが、まさにその通りです。
もちろん、相槌の打ち方や違和感のない会話の仕方など、全てを英検の限られた時間内にテストすることは難しいので、英検では的を絞ってこのような様式のスピーキングテストが行われているのだと思います。
しかし、実際のリアルなコミュニケーションでは、上記に挙げたような幅広いコミュニケーションスキルが必要で、それらは英検のための勉強だけでは得ることができないスキルです。
英検合格だけを目標にしてしまうと、どうしても、「いかに合格するか」ということに注目してしまいがちです。問題の出題形式や、テスト合格のための戦略などに目がいきがちで、多くの場合、テストのための学習がメインとなってしまうことが多いように思います。
しかしここで大切なことは、あなたが学習している英語を、「どこでどのように役立て、使いたいか」を明確にしておくことだと思います。
もし将来、ビジネスで英語を使いたい、あるいは海外の人とコミュニケーションが取りたいなど、英語を「知識」としてだけではなく、人との「コミュニケーションスキル」として役立てたいのであれば、英検に合格するだけでは、どうしても足りない部分があります。
以前の私のブログ「英検を受けるメリットとは?大学受験で活用できる?」では、英検の様々なメリットについて書きました。英検は一度取得すると生涯有効な資格です。そのため、英検を資格として持っていると、受験や就職時に有利になるなど、他にも多くのメリットがあります。そのため、「資格」として活用するために取得したい方ももちろんいらっしゃると思います。
しかし、一方で英語をコミュニケーションスキルとして役立てたいという方は、やはり英検に合格するだけでは、流暢なコミュニケーションが取れるわけではないということも、頭に入れておきたい点だと思います。
それでは、知識としてだけではない、「コミュニケーションスキルとしての英語」を習得するには、どうすれば良いのでしょうか?
英会話スキルをより早く、より効率的に習得するには、やはり何といっても、「生きた英語に触れ、間違いをしながらも、英語でたくさん話すこと」が、何よりも近道だと思います。
英語の「知識」が豊富であっても、英語でのコミュニケーション自体の練習ができていなければ、初めから完璧に話すことは難しいのではないでしょうか。
それは、自転車に乗るための知識がどれだけあっても、実際に自転車に乗る練習をしていなければ、全く乗れないことと同じだと思います。
英会話ができるようになりたければ、英語の知識を得るだけではなく、英会話そのものの練習をし、「知識」だけではなく、「スキル」として自分のものにする必要があります。
会話の中で何度も間違い、適切な表現を繰り返し学びながら、英会話を習得していくことが、単なる「知識」としてではなく、「本当に使えるスキル」としての英会話を習得する効果的な方法だと思います。
このブログでは、決して、英検を受験することを否定したいわけではありません。
英語の4技能を測定できる英検は、英語力がどの程度かを知る上でとても有効な手段の一つですし、英検を資格として考えた場合も、多くの場面で役立つことがあるからです。実際に当校では英検特化コースを設けており、英検に合格したいという生徒様へ向けてのレッスンも行っております。当校では特に英検3級~1級を受験される生徒様が多く、レッスンを通して英検に合格された方が多くいらっしゃいます。
しかし、英検受験では数多くのメリットを得られると同時に、英語を「コミュニケーションスキル」として使い、ビジネスの場や海外の人と関わる場で役立て、良好な人間関係を築くためには、試験で求められるような英語の知識とともに、その知識をもって実際にコミュニケーションがとれるかどうかが重要となります。
そのため、英検に合格して満足するだけではなく、ぜひご自身のスキルとして、生涯使える英語スキルを、総合的に学び身につけていくことを忘れないでいただければと思います。
あなたの英会話レベルが上がれば、英検に合格できるだけの知識も自ずと身についてくると思います。
英語を話したくても話す場所や機会がない、とお悩みの方は、ぜひ一度エクスリンガルへお問い合わせくださいね。
ビジネスで英語を使いたい、海外の人と臆せず自信を持って英語でコミュニケーションをとりたい、英語を知識としてだけではなくスキルとして身につけたい、そんな方はぜひ当校でマルチリンガルなネイティブ講師のレッスンを受けてみてください。
当校では、英検合格を目指す方へ向けて、英検特化コースをご用意しており、英検合格だけにとどまらず、海外の人と自然なコミュニケーションがとれるようになることを目標に、質の高いレッスンを提供しております。
当校の英検特化コースを受講して見事英検に合格された生徒様は、英検に合格されただけではなく、英語のコミュニケーションスキルも上達されている方が多くいらっしゃいます。
私たちの英検特化コースでは、英検に合格することと、英語での円滑なコミュニケーションスキルを上達させることの両方のバランスを取りながら、充実したレッスンを行っています。
50分無料レベルチェック、50分無料体験レッスンを随時行っております。
少しでも気になった方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。お待ちしております!