英検を受けるメリットとは?大学受験で活用できる?Advantages of taking Eiken? Can Eiken be used for university entrance exams?

皆さんは、英検を大学受験で活用できるということを聞いたことはありませんか?実は英検には大学受験以外にも様々なメリットがあります。ぜひこの機会に英検のメリットや活用方法を知り、さらにモチベーションをアップさせていきましょう!

2024.11.27

この記事は7分で読めます

英検対策アドバイス
Eiken Advantages and Entrance Exams

皆さんは、「英検」を受験したことはありますか?学校で先生に勧められて受験したり、入学試験や就職のため、また自分の英語力を測るためなど、その受験目的は人それぞれだと思います。

最近では、英検のスコアを持っていると、高校や大学入試で利用できたりなど、以前はなかったような様々なメリットも増えてきているので、より一層、英検スコアを取得したいと考える人が増えてきているように思います。

しかし実際に、英検スコアを持っているとどのようなメリットがあるのでしょうか。

今回は、英検を受けることで得られるメリットについて、具体的に紹介していきたいと思います。

1.英検の各級の目安

まず英検の各級について、それぞれの級がどの程度か見ていきましょう。英検の公式サイトによると、各級の目安について以下のように記載されています。

5級・・・中学初級 程度

4級・・・中学中級 程度

3級・・・中学卒業 程度

準2級・・・高校中級 程度

2級・・・高校卒業 程度

準1級・・・大学中級 程度

1級・・・大学上級 程度

また、各級を取得したときに得られる主なメリットについては、以下のように記載されています。

<5級・4級>

中学入試での活用

<3級>

中高入試での活用

<準2級>

中高入試での活用、英検で留学認定級、大学入試での活用

<2級>

高校入試での活用、英検で留学認定級、大学入試での活用、大学単位認定、就職対策

<準1級>

高校入試での活用、英検で留学認定級、大学入試での活用、大学単位認定、就職対策、公務員試験での加算

<1級>

高校入試での活用、英検で留学認定級、大学入試での活用、大学単位認定、就職対策、公務員試験での加算、通訳案内士試験の筆記試験免除

上記から、英検のメリットとしては、中学・高校・大学入試での活用、大学の単位認定、就職対策、留学、また公務員や通訳案内士の試験での活用など、非常に幅広い目的で活用できることが分かります。

また、主に準2級以上を持っていると、活用できる場がより増えてくることが分かりますね。

この多くのメリットの中でも、やはり皆さんが気になるのは、高校や大学入試で英検が使えるかどうかということではないでしょうか。

高校や大学受験を少しでも有利に突破するために、英検スコアを前もって取得し、入試で活用したいと考える人はとても多いのではないかと思います。

2.高校や大学受験で英検を活用できるかどうかは、どうすれば分かる?

それではここで、高校や大学受験で英検のスコアをどのように利用できるのかということについて、見ていきたいと思います。

一言で、“受験で活用できる” といっても、各大学や高校によってその活用方法は様々です。入試での活用方法としては、出願資格、得点換算・試験免除、加点、判定優遇・合否参考などがあります。

これをうまく利用するためには、希望する学校が英検を受験活用に取り入れているのか、またその活用方法はどのようなものかを調べる必要があります。

ここで、英検の公式サイトにとても便利な検索システムがあることを、皆さんはご存知でしょうか。

英検の公式サイトでは、英検を活用できる学校を検索できるページが用意されており、この検索システムを使って、志望校で英検を活用できるかを調べることができます。

(関連リンク:入学前も入学後も、英検が決め手!英検・TEAP・IELTS 活用校検索

こちらで検索をした場合、2024年11月時点では、

全国の大学の中で英検を活用できる大学は、5級は0校、4級は1校、3級は26校、準2級は195校、2級は288校、準1級は307校、1級は309校となっています。

また全国の私立中高の中で英検を活用できる学校は、5級は29校、4級は75校、3級は182校、準2級は231校、2級は237校、準1級は238校、1級は238校となっています。

大学受験の場合、準2級以上から活用できる学校数が大幅に増えており、大学受験で英検を活用したいなら、目安として準2級以上を取得しておくとより一層有利になってくると思われます。

私立中高については、3級以上からだんだんと英検の活用校が増えてきていますので、目安としては、3級以上を取得しておくとよいのではないでしょうか。

では具体的に、この検索システムについて、二つの大学を例にとって、その詳細を見ていきたいと思います。

例1 名古屋大学 医学部医学科の場合

例として、この検索システムを使って、名古屋大学の医学部医学科で検索してみます。すると下記のように、英検の欄に〇がついており、入試で活用できることが分かります。

Eiken Advantages - Meidai

左の欄には「入試活用:判定優遇・合否参考」とあり、入試区分には「学校推薦型選抜」とあります。そして備考欄には「英語力を示す各種試験のスコアを任意で提出」とあります。

つまり、名古屋大学の医学部医学科では、学校推薦型選抜の場合、英検の試験スコアを任意で提出すると、何らかの判定優遇や合否参考として使用されることが分かります。

ここで、名古屋大学の入学者選抜要項においても、学校推薦型選抜の医学部医学科の欄には、「任意で提出を求めるもの」の中に、「英語力を示す各種試験のスコア(TOEFL,IELTS,英検等)」と記載があり、備考欄に「「任意で提出を求めるもの」については、参考として用いることがあります。」と記載があります。こちらからも、推薦型選抜では英検スコアを提出した場合、何らかの優遇措置があると分かります。

(関連資料:令和7年度名古屋大学入学者選抜要綱 r7_senbatsuyoko_p.pdf

例2 名古屋外国語大学 外国語学部英米語学科の場合

また、名古屋外国語大学の外国語学部英米語学科の場合は、この検索システムを使って調べると、一般選抜と総合型選抜の入試区分によって分かれており、それぞれの情報を見ることができます。

ここでは例として、一般選抜の場合について見ていきます。

Eiken Advantages - Gaidai

英検の欄に「準1級以上」とあり、左の欄には「入試活用:加点」、備考欄には「加点上限20点」と記載があります。

名古屋外国語大学の募集要項にも、「上限20点を加点」との記載がありますので、名古屋外国語大学の外国語学部英米語学科の一般選抜の場合、英検スコアを提出すると、上限20点で加点されるということが分かります。

(関連資料:2025年度学生募集要項・出願の諸注意 general_all

3.英検を入試で効果的に活用するために覚えておきたいこと

前述のことから分かるように、英検の級やスコアを同じように取得していても、大学入試でどのように活用できるかは、それぞれの大学によって非常に異なるということです。

上記二つの大学を見てみても、名古屋大学医学部医学科は、英検の何級以上ということについては明示されておらず、活用方法も「判定優遇・合否参考」となっています。一方で、名古屋外国語大学の外国語学部英米語学科の一般選抜の場合は、準1級以上が必要ですが、こちらは上限20点で加点されるということです。

英検を入試で活用できる大学は増えてきていますが、一方で、自分の志望校の情報を全く得ないまま、ただ闇雲に “大学受験で活用できるから英検を取得しておきたい” と決めつけてしまうのは少し危険かと思います。

もし今の時点で、高校や大学の志望校が決まっていたり、いくつかの志望校をリストアップできるなら、英検を活用できるかどうかを前もって調べておくことをおすすめします。すると、実際に自分の志望校で英検をどの程度活用できるのかを具体的に知ることができ、そのことがさらに英検を取得するモチベーションにもつながり、とても良いと思います。

調べる際の注意点としては、英検の検索システムと大学の募集要項とを照らし合わせ、それら両方を使って調べるということです。

募集要項は一般にページ数が多く、少し読むのが大変なこともありますが、やはり間違いがなく、自分の志望校についての詳細な情報を得ることができますので、英検の検索システムを使っていくつかの学校について調べ、特に気になる大学については、その詳細について、募集要項でも念のために確認をしておくと、さらに良いかと思います。

そしてもう一つ、非常に注意していただきたいことは、受験で英検を活用する際に、“有効期限”があるということです。

取得した英検の級やスコア自体には、有効期限はなく生涯有効ですが、英検のスコアを大学などの受験で活用するときには、それぞれの大学が独自に決めている有効期限がある場合があります。

例として、上記の名古屋外国語大学の外国語学部英米語学科の場合は、2025年度の募集要項で「外部英語検定試験の有効期限については、一律2022年4月以降に取得したものとします。」と記載があります。つまりこの大学では、およそ3年以内に取得したものが有効であると分かります。

しかし、一般には2年以内に取得したものが有効であるとも言われていますので、やはり自分の志望校については、事前にしっかりと調べておくことをおすすめします。

4.受験活用以外のメリットは?

英検のその他のメリットとしては、大学の単位認定、就職対策、公務員試験での加算、そして1級になると、通訳案内士試験の筆記試験免除ということも挙げられます。

各大学の単位認定として英検を活用したい場合は、上記でご紹介した英検公式サイトの検索ページから、各大学が英検を単位認定として活用しているかどうかについても調べることができますので、気になる方は、こちらを使って調べてみるとよいと思います。

また、就職対策としての英検受験も非常に大きなメリットだと思います。今回のブログでは、就職での英検のメリットについて、主には触れていませんが、就職先によっては、英検が必要であったり、スコアを持っていると優遇される場合もあると思いますので、そちらも、自分が行きたい分野でどの程度英検のスコアが役立つのか、調べてみるのも良いですね。

5.まとめ

今回は、英検受験のメリット、特に大学受験での英検スコアの活用について書きましたが、いかがだったでしょうか。

大学受験は、ただでさえプレッシャーが多いので少しでも有利にできるなら、ひとつの武器として、英検のスコアをもっておくととても心強いですし、受験での活用以外にも多くのメリットがあるので、目標とする級の取得を目指し学習することはとても良いことだと思います。

しかし同時に、英検は自身の英語力を測るものであり、英語は、人とのコミュニケーションツールです。生涯を通して本当に使える英語を身につけるには、単に英検の試験に合格するだけではなく、自分の英語力を、総合的に時間をかけて育てる必要があるということを忘れないようにしたいですね。

エクスリンガルのマルチリンガルなネイティブ講師たちは、語学を効果的に身につけるためのノウハウを熟知し、試験だけに留まらない、生涯を通じて使える実践的な英語を身につけていただけるよう、日々レッスンを行っています。

英検対策としても、スピーキング力の上達はもちろん、文法、リーディング、ライティングなど、生徒様のニーズに合わせたレッスンを行っています。

今、英検に向けて学習している方や、英検のスコア取得とともに“生涯使える実践的な英語”を身につけたいという方は、ぜひお気軽に当校へお問合せくださいね。

50分の無料レベルチェックと50分の無料体験レッスンを随時行っております。

明るくフレンドリーで知識豊かな講師たちが、あなたにお会いできる日を楽しみにお待ちしております!