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英語の迷信? ”Knock On Wood”? …なぜ”木をたたく”の?

By Brian Carpenter 2024/03/15


英語の迷信? ”Knock On Wood”? …なぜ”木をたたく”の?


あなたは、英語のネイティブスピーカーたちが時折、何をしているのだろうと思わせるような不思議な動作をするところを見たことがありますか?

長く英語を学習している人なら、先生や友達、あるいは映画やテレビの中の誰かが、会話の最中に木のテーブルを無造作にノックする(たたく)ところをおそらく見たことがあるでしょう。または誰かが「knock on wood」と言っているのを聞いたことがあるかもしれませんね。あなたはその時、何のことを言っているのか不思議に思ったと思いますが…。

あなたはそれがある種の魔法の呪文やパフォーマンスだと思ったかもしれませんし、あるいは昔から伝わる迷信か何かだと思ったかもしれません。

もしあなたが後者を想像していたとしたら、正解です。

「Knock On Wood」ってどういう意味?

誰かが木をノックしたり(たたいたり)、「knock on wood」と声に出して言う(イギリス英語では "touch wood"という)のは、それは大抵誰かが何か幸運なことについて話し、その後に不運なことが起こってほしくないために行う動作(迷信的な行為)です。

「Knocking on wood」とは、後に何か不運なことが起こらないように、そして幸運なことを話した後の運を守るための迷信としての行動です。

みよし市での私の英会話グループレッスンでのある日、私たちはいろいろな種類の怪我について話していました。そのとき私は”今まで骨折をしたことがない”と話し、そして「knock on wood」と言いながらテーブルをノックしました。

クラスの生徒さんは少し困惑した様子で、ある女性が、私が何と言ったのか尋ねました。その質問を受けて、私はこのブログを書こうと思ったのです。

なぜ木をノックする(たたく)のか?

多くの人は、幸運に恵まれているときにそのことを口に出すと、その幸運が止まってしまう、または不運なことが起こるのではないかと、何となく信じていると思います。幸運なことを声に出して話すと、あなたの運勢が変わり、その後悪いことが起こるかもしれないという意味です。

「Knocking on wood(木をノックする、たたくこと)」は、不運なことから身を守るためのある種の迷信的な行為です。

もし私がみよし市の英会話クラスで、「今まで骨折したことはない」と言いながら”knock on wood”(木をたたくこと)をしなかったら、もしかするとレッスンの後に何かが起こり、私は骨折していたかもしれません。(本当にそう信じているわけではないですが、念のため、です。)

この迷信はどこから来たのか?

“Knock on wood”という迷信が元々どこから発生したのかは定かではありませんが、最もよく知られている一つの説としては、ケルトのようないくつかの古代文化では、木に守護の精霊が宿っていると信じられており、そのことに由来するのではないかとされています。木をノックすることで、木の精霊を目覚めさせ、その守護を求めるということです。

もう一つの説としては、「Tiggy Touch Wood」というイギリスの昔の遊びに由来しているというものです。その遊びは「鬼ごっこ」のようなもので、木に触れている間は他のプレイヤー(鬼)から守られるというルールがあるのです。

いつ、どのように使えばいいのか?

変わってほしくないポジティブな状況や幸運な状況について話したとき、「knock on wood」と言いながら木をノックして(たたいて)みましょう。

例えば以下のようなことを話すときに使います:

  1. リスクー「I’ve been living in Japan for 20 years, but haven’t been in a bad earthquake yet. Knock on wood. (私は日本に20年間住んでいますが、まだひどい地震にあったことがありません。”Knock on wood.” )」
  2. 健康ー「I don’t know how I have done it, but I have never had coronavirus. Knock on wood.(何故だか分かりませんが、コロナウイルスにかかったことがありません。”Knock on wood.”)」
  3. 運勢の維持ー「The economy is getting stronger and inflation is decreasing. I hope it continues. Knock on wood.(経済は良くなってきていますし、インフレも改善傾向です。このまま続いてほしいと思っています。”Knock on wood.”)」

実際に木をノックする(たたく)必要があるのか?

実際に木をノックする(たたく)かどうかについては議論の余地がありますが、大抵は「knock on wood」と言いながら同時に木をノックしている人を見かける方が多いと思います。

木をノックするだけの人と、「knock on wood」と声に出して言うだけの人がいることは確かです。

ヨーロッパの私の友人たちは、木をノックすることはせずに「Knock on wood」と言うだけのことが多いです。

もしノックするための木が無かったらどうするか?

ノックするための木がない場所にいる場合(たとえば車の中など)であれば、硬いプラスチックをノックするのが二つ目のベストな選択肢でしょう。しかしこの迷信を本当に信じている人々からすると、この選択肢は反対されるかもしれません。

日常生活で自然に使ってみても大丈夫ですか?

もちろん、あなたも普段から自然に使って大丈夫です。例えば今度、あなたが誰かに「アレルギーはありません」と話すときや、「お花見に行く日は雨は降らないそうです」などと話すとき、その文末に「knock on wood」と付け加えれば、ネイティブ・スピーカーのように聞こえますよ。

以下の例文をあなた自身に関することに修正し、次回の会話で使って練習してみてください:

I’ve never broken a bone. Knock on wood.

I’ve never been stopped by the police for speeding. Knock on wood.

My car is getting old, but it’s still running well. Knock on wood.

Everything with the project is going according to schedule so far. Knock on wood.

The weather for tomorrow’s picnic looks good. Knock on wood.

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