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Must not と do not have to の違い

By Gareth Macdonald 2022/01/29


Must not と do not have to の違い


私は、エクスリンガルで勉強されている中学校の先生方と、 ‘must not’ と ‘don’t have to’の違いについてよく話します。中学校の教科書に載っているいくつかの例文のせいで、この2つの文法構造について大きな混乱があるようです。この理由は何なのでしょうか。

英語を教えてきた経験から、これは日本だけに限ったことではなく、フランスでも同じことが起きていると感じています。私が思うには、‘must’ と ‘have to’の意味はとても似ているので、生徒さんたちは疑うことなく、否定文でも同じ意味だと考えてしまうのだと思います。でもこれは真実からほど遠く、この2つは全く違うのです。では、読者のみなさんがこの2つをどう使うのかよく分かっていただけるよう、例文とともにご説明します。

では、 ‘must not’から始めましょう。 ‘Must not’ や、省略形の ‘mustn’t’は、あることが許可されていなかったり、禁止されていたりするという意味で使われます。重要なのは、「そのことをしない」ということです。では例文をご覧ください。

  • You must not park your car in the disabled persons parking.
    • 障がい者用駐車スペースに、駐車することは禁止です。
  • The water is not clean so you mustn’t drink it.
    • その水はきれいではないから、飲んではいけません。
  • It is a secret. You mustn’t tell anyone else.
    • これは秘密だよ。誰にも言ってはいけないよ。
  • You must not walk in the house with your shoes on in Japan, it is very bad manners.
    • 日本では家の中では靴を履いたまま歩いてはいけません。それはとても行儀が悪いことです。
  • You must not wear a yukata with the left side above the right side in Japan.
    • 日本では、浴衣は左前で着てはいけません。

これらの例は、理解がしやすいのではないでしょうか。

続いて‘don’t have to’ です。 ‘do not have to’や ‘don’t have to’ はその行動が、必ずしも必要ではないときに使います。やる必要はないけれど、もししたいのであれば、やってもいいという場合です。さあ、理解しやすい例を見てみましょう。

  • I don’t have to wake up early but I’m an early bird so I wake up at about 5 every morning.
    • 早起きする必要はないんだけど、僕は朝型だから、毎朝 5 時に起きるよ。
  • You will be happy to know that you don’t have to go to Tokyo.
    • 東京に行く必要がないって聞いたら、あなたは嬉しいでしょ。
  • She doesn’t have to stand up every time I come into the room. Please tell her.
    • 毎回、僕が部屋に入るたびに立ち上がる必要はないって、彼女に伝えてよ。

では、もう少し理解を深めるために短い会話をご覧ください。

  • Kate: Tony, the new manager, doesn’t have to come to the meeting tomorrow if he doesn’t want to.
  • John: Oh really but I think he said he wanted to join.
  • Kate: Sure, of course he can join if he wants to.
  • John: Ok great I’ll tell him.
  • Kate: Oh John by the way, please remind him that he mustn’t bring his cell phone into meetings, it is for security.
  • John: Sure Kate I will remind him.

2つの文法構造が全く異なることを、これらのシンプルな例で理解していただけたら幸いです。 最後にもう1つだけ、しっかりと記憶に残すために簡単な例をご覧ください。

  • He mustn’t come = It is important that he does NOT come.
    • (彼は来てはいけない。= 重要なことは、彼が来ないこと。)
  • He doesn’t have to come = He is not required to come BUT he can if he wants to.
    • (彼は来る必要がない。) = (彼は来なくてもいい、でも来たいなら来ることもできる。)

この文法のポイントについて聞きに、エクスリンガルまでお越しになってください。私たちは全員がバイリンガルや、多言語話者で、教えることに熱意をもっています。私たち自身が何年にも渡り学習してきたことで分かっていることは、これらの文法構造を習得するのに最適な道は、文法書を読むことではなく、ネイティブスピーカーと一緒にスピーキングやライティングを練習し、現実の世界で使ってみることです。ぜひこちらのリンク にコンタクトし、無料レベルチェックと無料体験レッスンの2つをお試しください。どうぞ私たちのスクールのハナミズキ通校(長久手市)、旭前校(尾張旭市)、みよし校(みよし市)にお越しになってください。

対面またはオンラインにて無料レベルチェック・体験レッスンをご希望の方は、エクスリンガルまでお気軽にお問い合わせください。

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