スポーツとしての言葉

by Brian, July 6, 2018

私は大のサッカーファンではありませんが、4年ごとのワールドカップ開催の時期には試合観戦を楽しみますし、ボールを手に公園へ行きたくなってしまいます。公園についてボールを蹴り始めて「あぁそうだった・・・下手だったんだよね。」と気付くのです。 でもなぜでしょう?中学や高校の頃にサッカーのルールーを学ばされましたし、サッカールールーのテストは「優」の成績だったのに。サッカーしていたころからはだいぶ年がたっていますけどね。

私は授業で、英語学習の比喩にスポーツのトレーニングをよく使います。言語学習もスポーツのように常に完璧な形でスタートできるとは限りません。毎回完璧に実行できるとは限らないのです。スタートする時点からどのようにしたら上手くいくかなど分かりません。しかし、ゴールに近づくにつれて、ネイティブのように話せるようになってくると、効果的な練習を通して技術やテクニックを高められるのです。

今この瞬間、あなたはすでにあなたの母語のロナウドなのです。自由に動き回り、自信を持ってボール(あなたの母語)を操ることが出来るのです。しかし、今(あなたの名前を当てはめてください)さん、新しいスポーツ(というか言語)を学ぶ時なのです。バスケットボールを例に挙げてみましょう。あなたのスポーツ熱、生まれ持った才能、そして何年も積み重ねてきた練習の日々は有利に働くでしょう、でもヘディングやフリーキックに筋肉を使い、今度は胸でボールを受けることやスローインにも慣れなければいけないのです。(言語学習の上では「ら、り、る、れ、ろ」や「なまむぎ、なまこめ、なまたまご」、“Right” と “Light”の発音の違いや “A big bug bit a big black bear”のような慣用句まで、あらゆることを学ばなければいけません) 新しく言葉を学ぼうとしているわけですから筋肉と脳を新しい動きと新しいルールーに慣れさせるために訓練し直さなければならないのです。

テレビの宣伝でよくある、英語を聞くだけでいいというCDについて英語教師としてどう思うかと、よく人に聞かれます。私の最初の反応は「サッカー場のサイドラインに立って、自分の周りでプレーする人たちを見てるけど、走ったりボールをキックしなかったら…試合でどんなことが起こるのか理解は深まるかもしれないけれど、フィールドに立ってプレイする自分の能力にどれだけ自信が持てるでしょうか?」もちろん他の人を見てルールを理解する事はきちんと試合するには大切なことです。しかし、とにかく身を投げ出してやってみる方がうまくいくこともあるのです。

正確に素早く第2言語を使いこなすためには、ただ文法の法則を勉強したり、他人が話すのを聞くだけではだめなのです。語学の授業や外国語を話すイベント(先日のBBQイベントのような)の場であっても、友達と話すにしても、独り言を言うにしても、練習が必要となりますし、実際に話すことで口や脳の訓練になるのです。

さぁ、練習に励みましょう。試合でお待ちしております。


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